Raspberry Pi 3をシリアルコンソールで動かすために最初にやること

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はじめに

 

Raspberry Pi3(以下ラズパイと表記)をPCに接続し、起動するところまでを説明します。

 

事前準備(必要なもの)

ラズパイを起動するためのもの

  • Raspberry Pi 3 Model B
  • マイクロSDカード
  • ACアダプター5V3A(2.5A以上が推奨)
  • ジャンパーコード(オス-メス)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Raspberry Pi 3 Model Bは生産国がUKまたは日本のRSと中国製のelement4の2種類ありますが中身は同じです。値段はelement4のほうが若干安いです。

今回はElement4を使用します。(2017年8月の時点で4,800円で販売していました。)

 

 マイクロSDカードは8G以上が推奨されています。今回は以下の16GBのマイクロSDカードを使用します。

16GB マイクロSDカード

 

 ACアダプターは小型家電製品等で用いられる電源装置のことを言います。ラズパイ3は2.5A以上を推奨しています。
ここではスイッチングACアダプターの5V3Aを使用します。

5V3A ACアダプター

シルアル・コンソールとして以下のものも用意します。
  • パソコン Windows / MAC
  • USBシリアルモジュール
  • USBケーブル マイクロB
  • ジャンパーコード(メス~メス) x 3

 

USBシリアルモジュールはSUBシリアル変換アダプターともよばれています。PCとラズパイを接続しデータを送受信するためのものです。

USBシリアル変換モジュール

 

USBケーブルマイクロBはUSBシリアル変換モジュールとPCを接続するために使用します。

 

USBケーブル

ジャンパーコードはラズパイとシリアル変換モジュールを接続するために使用します。

ジャンパーコード(メス~メス)

実行手順

以下の順番で行います。

(1) ラズパイにOSをインストール
(2)ラズパイとUSBシリアルモジュールを接続します。
(3) パソコンのターミナルソフトを起動します。
(4) ターミナルからログインします。

(1)ラズパイにOSをインストール

ラズパイはLinuxPCです。OSをダウンロードし、マイクロSDカードに書き込みます。
いくつか種類がありますが、今回はRASPBIANを使用します。
NOOBS自体はOSではなく、OSのインストーラです。
いくつかのOSが収録されており、Raspberry Piを起動した後にインストールするOSを選択することになります。
 右側の絵の白に赤のグルグルをクリックすると、RASPBIANのダウンロードページになります。
RASPBIANには通常版(約1.6Gバイト)とライト版(約348Mバイト)の2種類があります。通常版を団ロードします。
大体30分以上かかります。
 
 ダウンロードが完了したらzipファイルを解凍します。2017-08-16-raspbian-jessie.img (イメージファイル)というファイルができます。
(解凍ツールは7-ZIPという解凍ツールで解凍しました。)
イメージファイルの容量は約4.7Gバイトです。
イメージファイルを手持ちのPCを使ってマイクロSDカードに書き込みます。
書込みツールには Win32DiskImager を使用します。Win32DiskImagerのダウンロードページに行き、緑色の部分をクリックすると
ダウンロードが開始します。ダウンロード完了後、解凍後インストールします。
インストール完了後起動すると以下のような画面になります。
 
解凍後のイメージファイルをSDカードに書き込みます。5分程度で完了します。
・青いフォルダの図をクリックしてイメージファイルを選びます。
・DeviceにはSDカードが挿入してあるドライブを選びます。
・Writeをクリックします
・「Write Successful」をクリックして終了です。
次にSDカードのフォルダ(この場合はH:)をエクスプローラで開きます。
config.txtファイルがあるのでこのファイルの一番下に(どこでもいいけど)以下の2行を
追加します。
 enable_uart=1
core_freq = 250
enable_uart=1でシリアル通信を有効にします。
Bluetoothもシリアル通信も有効にするにはcore_freq=250を記入します。
Bluetoothを無効にして、シリアルコンソール(ttyAMA0)を有効にするにはcore_freq=250の部分をdtoverlay=pi3-miniuart-btに変更します。

(2)ラズパイとUSBシリアルモジュールを接続します

ラズパイに先ほど作成したマイクロSDカードを差し込みます。
 
ラズパイのGPIO端子と、USBシリアルアダプターを、ジャンパコードで接続します。
 ラズパイのピン配置は以下のようになっていますので、各々のTX、RX、GNDを接続します。
Raspberry Pi3のピン配置は以下のようになっています。
 ラズパイとシリアル変換モジュールを接続したら、まだ電源は入れないでそのままにしておきます。

(3) パソコンのターミナルソフトを起動します。

パソコンからラズパイを操作するために以下の2つをダウンロードしインストールします。
FTDIドライバーは表の右側の「setup executable」をクリックします。ダウンロードファイルCDM21226_Setup.zipを解凍してCDM21216_setup.exe をダブルクリックしインストールします。
Tera Termはteraterm-4.95.exeをダウンロード後、インストールします。
インストールが完了したら Tera Term を起動します。
設定 -> シリアルポート を開きます。
ポートを選択してます。環境によって異なります。この例では COM6です。
ボーレートは 115200 を選択します。OKボタンをクリックします
シリアル変換モジュールをPCと接続します。
TeraTermのファイル->新しい接続からシリアルを選択しOKを押します。
ラズパイのACアダプタを接続し電源を供給します。
ログイン画面表示されたら完了です。

(4) ログイン

 ログインユーザ名はpiです。
パスワードはraspberryです。
終了したい場合は sudo shutdown -h now です。
 
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